*今回は少々アカデミックな内容です。
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GSの主務をやっているShoheiです!
さて今回も自転車界のイタリア語について語っていきます。
第一回はコチラ。
皆さん、ジロ・デ・イタリアはご存知ですよね。
毎年5月にイタリアで行われる3大グランツールのうちの一つです。
今年はCOVID-19の影響で10月3日〜25日に延期となってしまいました。(5月7日現在)
その代わりに、現在Zwift内で仮想レース、Giro d'Italia Virtualが開催されています!
レースでは選手たちが最速を目指して平坦も山岳もとてつもないスピードで駆け抜けていきます。
最大の見所はなんといっても最後の総合優勝争い。
エースの勝利のためにチーム同士がコンマ1秒削る捨身の勝負は毎年の楽しみでもあります。
そして、
最後に限らず、その最速の者だけが着れるジャージがピンク色をしたマリア・ローザです。
みんなの憧れ、マリアローザ
ですがそのマリア・ローザ、イタリアで言っても通じないかもしれません。
その理由は実際の発音とは異なるからです。
本来はこのように記述します ー 「Maglia Rosa」
この Maglia、セーターとかジャージという意味ですが、イタリア語では「マギィア」のような発音がされます。(実際はもう少し変わった音です)
「gli」← こいつが犯人です。
この「gli」というのは硬口蓋側面接近音[ʎ]という音で、舌先を上顎に付けたまま舌の両端から「ギィ」という音を出します。(日本語の「ギ」とは異なります:後述)
それに対して日本語の「り」はそり舌はじき音[ɽ]というものでイタリア人はこの違いを完璧に聞き分けることができます。それゆえ大きな違和感を覚えるそうです。
また、上記で硬口蓋側面接近音「gli」を「ギィ」と表現しましたが、日本語の「ギ」は有声軟口蓋破裂音[ɡ]というこれまた別の音になります。なので「gli」をごまかして「ギ」と言ってもバレてすごく気持ち悪がられます。
というのも、イタリア留学中に僕自身や友人たちも同じ経験をしていて、
”Voglio mangiare gelato dopo la lezione.”
「授業終わったらジェラート食べたい。」
なんて会話をしていると、イタリア人教授が
”Perché voi pronunciate "gli" come "ghi" sempre?
Molto strano."
「どうして君たちはいつも”gli”を"ギ"と発音するんだい?
とても奇妙だよ」
(「ギ」と発音した方が楽なのでそうしていた)
と言われたのをとてもよく覚えています。
日本語にはない音なので日本人にはかなり聞き分けづらい音なんですが、イタリア人にははっきりと区別できるので耳に付いて仕方なかったんだと思います。
細かいことですが、この発音ができるだけで『こいつタダモンじゃネェ!!』と相手に思わせることができるのでおすすめです♪
まぁ正直話の流れとかで「マリアローザ」って発音しても理解はしてくれると思いますけどね(°∀。)(どっちやねん)
この硬口蓋側面接近音、マスターできるとかっこいい(?)ので是非習得してみてください!
それでは今回は以上です!
次回は何について書こうかな??何か思いついたらまた書きます!
それでは、Arrivederci!!
Shohei