京都産業大学自転車サークル GiantStride/京都にいる自転車バカ達

京都産業大学 自転車サークル「Giant Stride」のブログです。

いざ丹後半島(タンイチ)へ!

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こんにちは。

最近はすっかり寒くなりまして…京産大周辺でも雪が積もったりする日がありますね。

路面が凍結している所もあったりするので、すっ転ばないように気を付けましょう(-.-)

 

さて今回は10月某日に「タンイチ」こと丹後半島1周をしてきたので、旅行記を残します。

 

それでは はじまり~

 

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旅の始まりは当サークルおなじみ京見峠 

まだ夜は明けておらず、これから真っ暗闇に突っ込んでいきます。

 

然林房に駐車しているバスは修学旅行生を乗せてきたバスの様でした。

ここ2年は自粛に次ぐ自粛で修学旅行が無くなったり大変な年でしたが、修学旅行ができるまでになったのは嬉しいですね。

当サークルも活動再開はしているのですが、遠征合宿等はできない決まりになっています。 なので大学周辺の峠などを走ったりしている様です。

ただ、最近市内では1桁の気温が当たり前で、正直ドMでないと走るのは躊躇われるでしょう。 

夜練は日に日に参加者が減っていますね(当たり前か)

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少し空が白んできた? 

今回はロングライドになる予定なので踏みたくなる気持ちを抑えます。

息を切らさないように登って行きます。

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いつもの頂上

夜の峠道は突然のガサガサ音でびっくりします。 

クマは居ないでしょうが鹿でも突進されたらひとたまりもありません。

 

夜の下りは対向車が来ているかが一目でわかるので昼間下るよりも楽だったりします。

路面の荒れに気を付けながら下れば案外気楽に進めます。

 

京見峠を下り終えたら162号を北上していき京北地区へ。

朝日を浴びながら走ると目が覚めますね。

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京北のとある神社にて

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空が明るくなってきた

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白い靄がかかっているのが見えますか?

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朝日に照らされるsupersix   早起きしてよかったなぁと思う瞬間

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まぶしい朝日  ホントにいい朝だ!

京北から477号線を経由して日吉方面へ進みます。

この辺りは川に沿って進んでいく区間で、綺麗な川の流れを横目に走れる平坦快走路となっています。 車も少ないしね~

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少し走って見えてくるのが天若湖 日吉ダムによって堰き止められた桂川の水が溜まってできた湖です。  

昼間でも綺麗な景色を拝める場所ですが、朝早くに訪れることをお勧めします。

空気が新鮮で心が洗われますよ~

 

天若湖はアユの群れも発見されたことがあり、バス釣りのスポットとしても有名らしく通るたびに釣り人を見ます。

 

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天若湖を堰き止めている日吉ダムは道の駅やプール・温泉などの施設が併設されています。

休日は自転車・バイク乗りやドライブに訪れる人々で賑わっているんですよね。

個人的に参加させて頂いている練習会でも、休憩などでよく利用しています。

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冷えた体に暖かいミルクコーヒーを流し込む これを飲むとなんとなく懐かしい気分になる…

 

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そして日吉駅へ。 ここから福知山まで輪行で一気に飛びます。

というのも以前舞鶴へ行った際に、福知山のお隣の綾部市に行くまで非常に苦労したので(同じところをとっても面白くないので)輪行することに。

「ローカル線に乗りたい」という鉄分の補給も兼ねています。

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ホームは1面2線のシンプルなタイプ
混雑時以外は毎時1本の超ローカル線な山陰本線

しかし平日朝夕の7時台は特急が2本止まります。

 

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1時間ほど電車に揺られ福知山に着きました。

2両編成の短い列車内には通勤・通学客がほどほどに居ましたね。

ちょっと気になったのですが、皆さんはぴちっとしたサイクルジャージで電車に乗るのは抵抗ありませんか? 私は乗れません… 

輪行前提の旅の場合はトレイルランナー(というよりはハイカー?)のような格好で乗るようにしています。

自転車に乗り始めて2年近く経ちますが、コンビニに入るくらいならできるようになりました。

しかし、公共交通機関に乗り込む度胸は今のところありません…

多分このままでいいハズ(-.-)

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舞鶴編の終点 福知山駅 

山陰本線福知山線が交わる重要な駅です。 

綺麗なコンクリ作りの構内は同時期に高架化された加古川駅や姫路駅を思い出させますね。

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駅から少し進んで176号線との合流地点へ進んで行きます。

 

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176号に合流後ちょっと面白そうな脇道があったので少しだけ走りました。

旧道というわけでもなさそうでしたが、少し進んですぐに176号に合流。

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アップダウンが延々続く上に結構なスピードで車が抜かしていくのでかなりしんどいですね。

「路肩は狭くトラックが多い」

171,175,176など170番台の国道は皆似たようなもので共通点が多いですね。 

 

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国道沿いに進んでいると喫茶店の軒先に突如現れた阪急電車

調べてみると1980年代までは阪急京都線での主力車両だったようで、ここに置かれてから20年以上たっているそうです。

個人所有の車両らしくセカンドハウスにされていたとか。

保存状態は雨曝しのおかげで良くないですが、車両の静態保存は非常にお金が掛かるので個人所有であれば仕方がないですね…。

 

下調べなしの旅路なのでこういったものに突然遭遇するとテンション上がります。

 

さらに国道を北上しているとまたもや鉄道車両が。

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立派なSLですね。右の車体にはなぜかブルーシート…公開等はされていないようです。C58という機関車の様ですね。 

梅小路蒸気機関車館にも動態保存されていた気がします。

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奥にはSL用でしょうか?給水塔が聳えます。

さらに奥には気動車が止まっていますね。

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転車台も残されておりラッセル車除雪車)?もありますね。

公園のようですが立ち入り禁止の看板がそこら中に建ててあり、かなり異様な雰囲気。

 

調べてみると加悦SL広場という施設が2020年3月まで営業していたそうで、10年以上に及ぶ涙ぐましい車両改修を経て27両が展示されそのうち11両が動態保存(すごい!)されていたとか。

しかし車両の腐食・整備員の減少などの要因から維持が難しくなったため閉園してしまったそうです。

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SL広場は京都府与謝野町にあった加悦鉄道が1985年に廃線となり、そこで活躍した車両を展示するために作られました。

現在は展示されていた車両の譲渡先を探している最中で、譲渡先が与謝野町外に決まっている車両が多数あるようです。

近いうちにこの施設があった痕跡はなくなってしまうのかもしれませんね。

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加悦鉄道の廃線跡はサイクリングロードとして整備され、地域の中高生の通学路として活用されています。

少し国道とは離れて廃線跡を楽しむことに…

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流石に当時の橋ではないよね? 

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踏切跡  鉄道遺構を見つけるのが好き

 

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廃線跡を楽しんだところで再び丹後を目指します。

途中ループ橋があったりして走っていると楽しいですが、海が見えてこない。

 

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丹後鉄道の鉄橋の下をくぐります。

 

水戸谷川橋梁

年季の入った石積みの橋脚で味のある橋ですね。

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そしてようやく...

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海だぁぁぁぁぁ!

黄金色に輝く稲穂と、どこまでも続く地平線

めちゃくちゃ綺麗!!

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もう最高よね...

いつまでも見ていたい…

広大な景色の中に入り込めるから見晴らしのいい海沿いは何度でも訪れたくなります。

 

やっぱりサイクリングは海沿いが楽しいね。

そんな気持ちにさせてくれます。

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観光名所の屏風岩 

屏風のようにそびえる岩壁に日本海の荒々しい波が打ちつけます。

海の色も綺麗。

これは見に行くだけの価値がありますね。

 

海沿いの街を進んでいると…

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手作り感満載のほっこりする案山子群。

目を奪われえて落車しないように!

 

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海が一番近くに感じられる場所で一休み。 

ただただ波が押し寄せる音だけが聞こえてきます。

 

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癒される~

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長閑ね…。

 

 

休憩はこのくらいにして出発します。

目をやるとこの後通っていく道筋が見え、しばらくアップダウンの連続であるのがわかります。

 

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おにぎりゲッチュ

 

178号線は鳥取から舞鶴までを結ぶ国道。

丹後半島をぐるっとるのでタンイチは178号線をトレースしていくことになります。

以前舞鶴に行った時は起点から天橋立までトレースしました。

 

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ロックシェッドが続く区間へ突入 

この辺りはギリギリまで切り立った崖が続きガードレールを突き破ると確実に死にます。

あと風がかなり強くて煽られることもあるので気を付けましょう。

風が穏やかな日であれば海沿いの高所を気持ちよく駆け抜けることができます。

舗装も滑らかで走り易かった記憶…。

 

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小さな漁港を横目に安全第一に下りをこなし、ついに一番楽しみにしていた場所へ。

 

今回の旅の目的地 伊根の舟屋群

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壮観

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舟屋の近くから

伊根の舟屋群は丹後地方を代表する観光名所。

1階は船を収納し、2階は漁具の置き場等として利用されています。

2005年に重要伝統的建造物群保存地区として登録され、国内外から観光客が訪れる観光地です。

 

中々丹後地方に行く機会がなかったので、この機会に訪れました。

 

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遊覧船も航行しており、海上から舟屋を見学することができます。

カモメが辺りを飛んでいますが、遊覧船の上から餌をやれたりするそうな。

ちょっと乗りたかったかも…。

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意外にも船を1階に収納している家は殆ど無かったですね。

それもそのはず、元々舟屋は、海から船を上げて風雨から木造船を守るために建てられた施設。

昔は漁で木造船を使用しており、腐食を抑えるために乾かす必要がありました。 

しかし今では船体は強化プラスチック製が主流となり、船を乾かさなくてもよくなりました。

さらに船体が大型化したため、1階に収納するのが難しくなったという事情もあり、

最近では海から上げずに係留されるようになったとのこと。

 

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さらに「舟屋について調べていると衝撃の事実が…。

実は舟屋には人はあまり住んでいないようです。(驚)

 

先述した通り舟屋自体は船を守るための施設。

2階は漁具などを干すのに使っており住む場所というよりは作業小屋といった側面のほうが強いです。

家主は舟屋のお向かいに母屋を持っていることが多く、そこに住んでいるとか。

 

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カモメが波止場に鎮座していますね

伊根湾は青島という離島があるおかげで波風が穏やか。

カモメの鳴き声が響き渡る漁村に流れる時間はゆったりとしていて、ノスタルジックな雰囲気。

半島の外周を囲む178号線のアップダウンに疲れた私は、暫しの休憩も兼ねてぼんやりと海を眺めてしまいました…。

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夕日が水面に反射して眩しい

 

休憩を終えて重い腰を上げながら帰路について考えなければなりません。

まず福知山に帰らなければならないのは確定です。

が、日が傾いてきている今、以前と同じように山越えをする気分ではない…。

幸いにも今回は輪行袋を持ってきているので課金ワープが使えます。

ということでまずは福知山へ。

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名残惜しいですが舟屋群を後にします。

ここからはひたすら平坦路...。

風はそれほどでもないですが平坦苦手な私には結構しんどかったり。

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刻々と日が暮れてくる  なぜか伊根には釣り人がかなり多かった 有名な釣りスポなのか?

 

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途中の砂浜でまったりタイムのカモメたち。 かわいい

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そして天橋立まで。

天橋立からは丹鉄で福知山までひとっ飛び。

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車内はガラガラ 天橋立も観光客は少なかった…

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真っ赤な車体が特徴

 

小一時間列車に揺られて到着です。

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暫く実家に顔を見せてなかったので、ここからは自走で兵庫県の海辺の町へ帰りましたとさ。

 

最後は写真等もなく1行でさらっと書いてますが、どんどん実家近づいてくる安堵感と小さい時に連れてきてもらった場所などに思いを馳せながらゆっくり帰っていきました。

「この道はここに繋がってたのか!」とか「なんか記憶とちょっと違うな」「昔ここに買い物に連れてきてもらったな」とか。 

「地元から出たいなぁ」という理由で京都という縁も所縁もない土地に来て2年たちましたが、地元の土地を走るのはこんなにも楽しいのか という発見ができて良かったです。 

まだ知らぬ土地を開拓するのも楽しいですが、見知った土地を思い出とともに走るのも悪くないなと思った今回の旅でした。

最後に駆け足になってしまいましたが、ここらで旅行記を終わらせますね。

ではまた('ω')ノ

 

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