京都産業大学自転車サークル GiantStride/京都にいる自転車バカ達

京都産業大学 自転車サークル「Giant Stride」のブログです。

しまなみ海道

しまなみ海道後半はじまりはじまり~

 

 

高松から電車に揺られること約2時間 停車時間が1分もないので停車する少し前にドアの前で降車準備をしておく そして今治駅に到着。

見慣れない車窓を眺めていると時間はすぐに過ぎた。

そうそう、JR四国管内では香川県の一部駅以外交通系ICは使えないため注意する必要がある。 うっかりいつもの感覚で高松で改札にICOCAをかざしてはならない。

駅前にはシャワー完備の荷物預かり所やレンタルサイクル屋もあり、サイクリングするには便利すぎるほど施設が整っている。

さらに今治駅からしまなみ海道開始地点までブルーラインが途切れることなく引いてあり、流石日本一のサイクルツーリズム推進県だなと感じた。

暫く進んで見えてきた高架橋 これはサイクリングロードであり歩行者や自転車・原付などが通行可能で結構な高さがある。

その高架橋を渡る前にサンライズ糸山にあるモニュメントの前で撮影

2年前に来た時はなかった気がするが最近できたのかな? 

BE KOBEに端を発するアルファベットモニュメントは今では観光地でよくみられるが、写真を一目見ただけでどこで撮ったかわかるのがイイのかもね。

これが設置してあるサンライズ糸山には以前昼食をとるために訪れたが、おしゃれなレストランの前に鯛の姿造りがピチピチはねるオブジェクトがあった光景が印象に残っている。

高架橋を登って行き最初の橋を渡る。

この橋は世界初の長大橋梁による3連吊橋らしく、全長は計4000mを超える。

因みに今治市ゆるキャラ「バリィ」さんの頭に載っているのはこの来島海峡大橋である。

彼、こんなに真顔だったんですね。 かなりの圧を感じるやろ。 でもかわいい

 

来島海峡は日本三大急潮に数えられるほど潮の流れが速い。「一に来島、二に鳴門、三とさがって馬関瀬戸」と呼ばれるほどの海の難所であり、その流速は18km/hと速い。その潮流と地形によってかの有名な鳴門海峡と同じく渦潮を見ることができるため、海峡の見どころを巡る観潮船が大島から発着している。

大島側の歩道も地上まではしっかりとした道が整備されているが、高所恐怖症のわたしにとって1番辛い高さを通してある。

大島から望む来島海峡大橋 ここまで来るのに結構時間がかかった。

それにしても広島から四国まで橋作って行き来出来るようにしようと考えた人は脳が筋肉に侵されているのかもしれない。

???「海の上? 橋でぶち抜いたったらええねん」

 

うーん 瀬戸内海を感じる。

橋と地面にはかなりの高低差があるが、綺麗な路面と緩やかな勾配で丁寧に接続されている。これはしまなみ海道ほぼ全てがそうなっており、非サイクリストのママチャリでもかなり楽に移動できる。

京都市も路面の改善に力を入れて欲しい所だが財政が火の車なので期待できない。

 

大島に上陸するとすぐに設定していたこの旅の目的地へ行くことに。

今回のしまなみ海道旅では寄るところを事前にいくつか選んでおいた。 普段はそんなことしないのだけれど 中々来ることができない場所だし…

 

亀老山(きろうさん)展望台

ここに来てみたかったので第一の目的達成。

頂上にはコンクリート打ちっぱなしの展望台があり、そこからは瀬戸内海と来島海峡を一望できる。

474mある展望台は新国立競技場も手掛けた建築家の隈研吾氏の作品だそう。

絶対に一回は階段でクリートが滑ってビビるという事をサイクリストには注意喚起しておきたい。

亀老山の麓から頂上まで3km弱ではあるが、平均勾配が9%程と優しくはない。

自分と同じくらいに登り始めたママチャリの女性たちも、私が降りてくる頃にはさすがに押し歩いてた。

stravaのセグメントランキングボードは合宿でもやっていたのか、愛三工業レーシングに占拠されている。

展望台から降りてきて大島の東海岸線を北へ進んでいく。

酒は詳しくないので有名な地酒なんかな?とおもったら新潟のお酒でした

かわいい鳥に出会った 

色とフォルムがかわいい お気に入りの鳥さん

勝手に「幸せの青い鳥」と呼んでる

海岸沿いはずっと平坦なわけではなく、ちょっとした丘を越えたりする

ずっと平坦はいくら海沿いといえど好みではないのでイイ感じ。

それにしても天気に恵まれて良かった。 

海は午前中に撮るに限るなとつくづく思う。

午後になると日差しが反射して全体的に白っぽくなってしまう

瀬戸内海は南国のエメラルドグリーンな海とは違った良さがあるなぁと毎度思うし飽きがこない。

この日は2月某日 気温もかなり低くシューズカバーなしでは足先が凍えそうなほど寒かった。 風もそこそこ強く”何故か”行き帰りともに向かい風だった(´_ゝ`)

またさっきのかわいい子に出会う

イソヒヨドリというらしい 

綺麗な青色とレンガ色なのは雄の証 雌は地味な茶灰色ながらもまだら模様がこれまた美しい。

群れは成さず他の野鳥に対してもかなり強気だそうで、「山の孤独な者」といった意味の学名がついている。

私が近寄っても気にする素振りなく鎮座していた。

後に雌にも出会った

子育ての仕方も少し変わっていて、ある程度まで雛が育つと、父母がそれぞれ担当する雛を分ける。その後お互いの雛に対しては一切世話をしなくなるという雛分けを行うそう。

海岸をてくてく歩くカラス 君たちもよく見ると可愛い顔してるよね

しまなみ海道には各地の見どころが一目でわかるMapが随所にみられる。

残念ながらすべてのポイントを回ることは叶わないのが惜しいが、弾丸旅なのでしかたあるまい 次来るときは1泊してゆっくりすべての島の外周を回りたい。

見どころMapとともに路面の綺麗さ、橋までのアプローチの丁寧さには本当に感動した。 「勾配が17%超えとるぞ!!」みたいに興奮するような異常者はターゲットではなく、あくまで”サイクリング”を楽しむ人向けであることには留意しておいた方が良いだろう。

Twitterでよく見るところや~

多々羅しまなみ公園でも写真を撮ってみた。

ツーリングに来ていた夫婦が写真を撮ってくれるというのでお言葉に甘えた。

ピチピチのジャージを着た異常男性が佇んでいる構図が客観的にみると中々にキモかったのでここには載せないでおく。

お返しに写真撮りましょうかと声を掛けたら、「いいです」と断られた。

ここらで補給をしておくことに。

タルタルチキンドッグと鯛カツバーガー

どちらも揚げたてサクサクでジューシーでバンズを焼いてあるのがポイント高い。

腹ごしらえを終えて多々羅大橋を渡る

子の橋には愛媛県広島県境がペイントされてあり、フォトスポットになっている。

半分広島~~半分愛媛~~ \(^o^)/

あ~最高じゃ~~

「レモン怪獣」 最近できたオブジェだそうで右手にはレモンを持っている。

なぜレモンなのかというと…

怪獣の周辺には「レモン谷」と呼ばれるレモン畑が辺りを黄色に染めているからだ。 広島県はレモン生産量日本一で知られており、中でもレモン谷のある生口島は日本の総生産量の3割程を生産しているとか。

お土産屋でもレモン関連の商品が多く販売されているが、「イカ天瀬戸内れもん味」が一番好き。 最近スーパーでも普通に見るようになってきたのがうれしい。

レモンは寒さに弱く、年平均気温が15度以上の温暖な気候を必要とし、また風にも弱いため強風が吹き荒れる地域では生育できない。 

冬季温暖で夏季降雨の少ない瀬戸内気候帯に属する広島県の南部はレモン栽培にうってつけなのである。

 

路肩が広くて快適快適~

三原行きの船が発着する瀬戸田港を通過すると見えてくる黄色い橋

柑橘類の生産が盛んな生口島と高根島を結んでいるからか黄色に塗られている。

結構高いところ通っているのね。

生口島を抜けて橋を渡ると次はポルノグラフィティの出身地である因島

因島は村上海軍と呼ばれる海賊が拠点としていた歴史があり、因島水軍城が島中央部に立派な天守を構える。しかし水軍上は実際には城跡ですらなく、ただ城の形をした資料館である。

村上水軍は潮流の激しい周辺の海域に船の安全な往来を保障する代価として、通行税のようなものを徴収する活動をしていたらしい。

税の支払いを拒否する者に対して時に武力によって航行船の破壊・略奪などをしていたことから海賊とも呼ばれていた。

お昼を回って太陽が真上まで上ってきた。

走っているとデカめの恐竜が鎮座

1989年に広島市内で開催された「海と島の博覧会」で展示されていたものらしく、因島の公園を整備していた時に名物にでもなればと設置。 今では「ザウルくん」という名前が付いているようだ。

ちなみに色違いのザウルくんが広島県内のどこかにいるらしい。

因島大橋で最後は向島へ。

割と町の中の交通量多めの道を通って尾道へ渡りたいが、この時点で15時を回ていたことに気づく。

ここまでの所要時間を考えると帰りの列車に間に合わない気がしてきたので、ここで折り返し。

自転車は尾道大橋を通行することを推奨されていないため渡船がいくつか整備されており、110円程で尾道へ渡ることができる。

ここからは時間との闘い 向かい風だろうが関係なく踏んでいく。

写真を撮る暇は殆ど無く、日が暮れる前に撮った写真は休憩で撮ったのと橋の上で撮ったこれだけ。

日が沈み、辺りが徐々に暗くなってきた。

夕焼けが美しかった。

これだけ綺麗なの見せられると疲れなんかどうでも良くなってきた。

無数の潮目はすべてがうねり、蠢く。

潮の流れは速く複雑で見ていて飽きることはない。

海に対する引きずり込まれるような恐怖に近い魅力 美しさを感じた。

今治は造船の街 来島海峡の急潮を避けられる深い入江の波止浜湾は潮待ち・風待ちの港として栄えた。立ち寄る船が待つ間に船舶の修繕を行ったことから、造船業が発達していったといわれている。

 

橋のライトアップはされないみたい。

今治駅へ帰着。

終始向かい風の中ではあったが、何とか帰ってこれた。

今治駅近のしまなみ温泉喜助の湯で汗を流して即輪行準備。

今治で何か食べていきたかったが、高松の友人とラーメンを食べる約束をしたので今治グルメはまた次回のお楽しみという事に。

ホームで中年夫婦に声を掛けられ暫く雑談していると、京産大出身だという事が判明した。 まさかの出会いだったので列車が来るまで話し込んでしまった。

夫婦と別れ列車に乗り込んだが、今回の旅の一番大変だったのはここからだった。

これはJR四国の特急車両案内から引用してきた。今回乗るのはいしづち104号で高松行最終列車である。

この日は休前日だったので、8号車指定席券を買っていた。 スムーズに乗り込むためホームの高松方で待っていたのだが、入線してきたのは明らかに5両編成で号車番号も5号車まで。 

とりあえず車掌さんにどうしたらよいか聞きに先頭から最後尾まで行くも、最後尾車両はもぬけの殻でかなり不気味。

暫くしてからやってきた車掌に聞いてみると、こう教えて貰った。

「あ~今日はなんかトラブってて5両で運転なんです~ 8号車指定席は2号車に変更になってるんですよ~いやぁ放送しといたらよかったなぁ^^」

いや、そらわからんがな!

ホームに上がってから1時間弱、乗車後1時間弱の間 号車変更に関するお知らせは一切ナシだったので面食らったが、ローカル線はこんなものだろうと思うことにした。

狭い通路をクソデカ輪行袋を持ってウロウロする羽目になって疲れ、眠ってしまったので高松には一瞬でついた気がした。

友人と食べた徳島ラーメン(なんでやねん)はうまかった記憶があるが写真はない。

帰りはジャンボフェリーの新型船「あおい」にようやく乗れた。 

「りつりん2」よりも静かで寝やすかったな~ wi-fi死んでたからスマホ見ずに速く就寝できた。

早朝5時台に港について三宮から輪行したけど、今度は車両異常で抑止されて電車止まってしまったが1時間後になんとか復旧し無事帰宅。

 

トラブルがちょいちょいあったけど何とかなった旅 メカトラは一切なかったのがせめてもの救いだったかな。

さすがサイクリストの聖地しまなみ ルート次第では上級者でも走りごたえのある200km超えルートが引けるし、1回行ったきりになるのはとても勿体ない場所なので、また学生のうちに言っておきたい場所の一つになった。

そろそろこの辺にしておこうかな。

長い旅行記になってしまったがここまで見てる人いるんやろか…

まだネタはいくつかあるので日本語忘れかけた時にリハビリしに舞い戻りやす。

それではまた('ω')ノ