京都産業大学自転車サークル GiantStride/京都にいる自転車バカ達

京都産業大学 自転車サークル「Giant Stride」のブログです。

【不定期ロード紹介!】 Part XI CANYON Ultimate インプレ

 

後輩達が記事を書いているのを見て懐かしく思い久々に筆を執ってみました。

元主務をしていたShoheiです。

 

不定期ロード紹介の11回目ということで、今回は自分のロードバイクであるCANYON Ultimateの紹介、もといインプレをしていきたいと思います。

 

 

 

 

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CANYON Ultimate CF SL 8.0 Di2  2020モデル

 

 


 

これは2020年の3月に購入し、5月末に手元にやってきました。

現在までに約6,000キロを走り、その性能や乗り味をしかと感じ取った上でのインプレとなります。いちオーナーとして、素直な感想を述べていきたいと思います。

 

注意点として、このインプレは筆者の主観によるもので、このバイクの性能を保証、また証明するものではないことをご理解ください。

また、筆者は競技者ではなく一般ホビーライダーであるためFTP300W以上やPWR5.0以上といった高出力時の限界走行での性能は未実証です。その点も合わせてご注意ください。

 

筆者のスペックー 

FTP 230W   PWR 4.2   MAX 1200W 

10%未満ートルク型 10%以上ーケイデンス

登りも平坦もぼちぼちマン

 

 

では、バイクのパーツ構成から参りましょう!


 

・フレーム     Ultimate CF SL 

・フォーク     Ultimate CF SLX

・ホイール     DT Swiss P1800 SPLINE 23

コンポーネント     Ultegra Di2 R8050

・タイヤ      Pirelli P Zero Velo

・ペダル         Ultegra PD-6800

・チェーン     Dura-Ace CN-HG901

 

・ギア比        52-36 / 11-30

 

 

タイヤとチェーン以外は純正そのままのパーツ構成です。ペダルやボトルゲージは以前から所有していたものを流用しています。

↓詳しくはCANYON公式HPにて↓

www.canyon.com

 

 

重量はペダルなどアクセサリー込みで7.2kgと割と軽量に仕上がっています。

ここからこの自転車のインプレを書いていきたいと思います。

 

 

 

軽量バイクの真髄、素晴らしき登坂性能


 

やはりヒルクライムバイクなだけあって登りはかなり楽です。

15%以上の坂でも楽勝に登ってくれます。

 

筆者は以前乗っていたロードバイクからこのCANYONに乗り換えただけで地元のヒルクライムのタイムを1分以上縮めることが出来ました。3kmほどの短い峠なのでこの差は圧倒的だと思います。

仲間と一緒に走っていてもバイクがぐんぐん進んで知らぬ間にぶっちぎることがあるので自分がめっちゃ速くなったと錯覚してしまいそうになるほどです。

この登坂性能にはいつも助けられています。

 

 

適度な剛性もありつつしなりもあるため、ケイデンス走法とトルク走法の両方に対応しているもの優秀なポイント。

ただ、全力で踏みこむような場面では軽さ相応の剛性不足を感じました。この点については後でも触れます。

 

 

オールラウンダーらしい平坦性能


 

軽量バイクでありながらUltimate(究極)であるためには平坦での性能も必要です。

そのために、フレームの随所にエアロ効果を意識したカムテール(D型シェイプ)形状のチューブを配置しており、高速巡航にも対応できるよう設計されています。

この効果は実際に乗っていて体感できるもので、特に風の強い日に空気の抜けの良さをよく感じます。

 

30km/hまではボディーの軽さを活かしてスルスルと加速していきます。

 

35km/hあたりで伸び率が下がりだし、この辺りが最もスピードを維持しやすく、効率よく走れるポイントだと感じています。

 

40km/hを超えだすと途端に苦しくなってきます。先ほど書いた”軽さ故の剛性の低さ”がここで顕著に現れてきます。

強く踏んでもフレームがしなってしまいパワーに対してのスピードが全く釣り合わなくなり250W〜300W必要になってきます。ここはやはりエアロロードに軍配が上がりますね。

 

ホイールをディーププロファイルのものに換装したり、もしくはプロユースのSLXグレードになると少し話は変わってくるかも知れません。

(SLグレードはSLXと剛性・快適性は同等に設計されてはいますが、カーボンのグレードと積層が違うため100%同じ性能ではないのです)

 

 

 

総括


 

総評を言うと、全てにおいて高いパフォーマンスを発揮してくれる最高のロードバイクです。

 

抜群の登坂性能と必要十分の平坦性能に加え、書いていませんでしたがカーボンパーツによる上質な乗り心地で私は喜色満面です。

 

唯一欠点を挙げるならば、やはり剛性の低さですね。

競技者のようなパワーのある方にとってはそこがさらに強く感じられると思います。

しかしそれもまた乗り心地の良さに貢献している部分でもあるので難しいところです。

 

 

どこでも走れる反面、「面白みに欠ける」、「突出した性能を持つバイクには勝てない」と言う意見も見受けられます。

それは私自信事実であると思いますし、否定するつもりは全くありません。

 

ですが、自分のようにレースに出ず、登りも平坦もどこでもソツなくオールラウンド走りたいという人にはうってつけのバイクだと思います。

 

時々日本でも試乗会を開いてるみたいなので、気になった方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

いい自転車ですよ。

 

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